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『河田誠一詩集』について 井上友一郎
(前略) |
●解説
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英雄を語る(座談会)
(前略) |
●解説
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坂口がウスノロ戦に関し、前号には野口が野球戦に就き、かいてをり、かういふ時節によく遊ぶ奴らだと誤解を招きかねないが、(生き、書き、愛せり)といふスタンダアルの向ふをはるわけではないけれど(よく勉強し、よく仕事し、よく遊ばん)とすべて溌剌を期すわれらの信條である。其点大いにご安心を乞ふ。 |
●解説
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文藝時評 宮内寒彌 (前略)又、矢田津世子氏が「鴻ノ巣女房」の初めに書いた、短い「鴻ノ鳥物語」、は前に坂口安吾氏が(現代文學)に紹介した、シヤルヽ・ペローの童話「赤頭巾」にもおとらぬ、「何か氷を抱きしめたやうな、切ない悲しい、美しさ」として印象に残つた。 |
●解説
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頭脳錬成 大井廣介
(前略) |
●解説
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坂口安吾 仮題 島原の乱 上下
徳川幕府へ最初の反抗ののろしを放ちながら、交易を代償とする憎むべき阿蘭陀の砲撃に、數ヶ村の老若男女が屍を重ねしかも武器に訴へたが故に殉教の徒ともみなされなかつた島原の乱、『文学界』連載『イノチガケ』により切支丹物への抱負の一端を窺はせし惑星坂口安吾が、斬新な人間創造と奔放な設定を駆使し、いまぞ期待に応へる会心の傑作。スタンダールを彷彿しメリメの香気高く、まさに歴史文学のジヤンルを拡充するもの。
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●解説
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雪の夜に 杉山英樹
(前略) |
●解説
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一読者よりの投書
「現代文学」野球団の今シーズンの活躍は如何に? 筆者の想像によれば、このチーム、守備よりも攻撃に特色あり、大体左の如きか。
校了にする処へ坂口が意気陽々(ママ)と小説持参したが無論まにあはず、「今月はばかに早い」とこぼしながら右の投書に眼を留め憤然色をなし「今でこそ焼酎に二日酔などするが幼少の頃は飛行家志望で軍縮に失望して坊主の学校へ行かなかつたら今頃はアメリカ空襲の指揮をしてゐたのだゾ」と。 |
●解説
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代行を命じられこの二箇月の編輯は私がやる。これ迄しばしば私が編輯に参画してゐるやうに書かれたが、相談うけた範囲で手伝つたに過ぎない。一人で編輯するのはこれが始めてで、この二冊総て私の責任である。 |
●解説
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甘口辛口 井上友一郎
作家と批評家とは、ものの云ひ方がまる |
●解説
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質問欄
(前略) |
●解説
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★平野の原稿は校了までに届いたら上首尾だといはれてゐる位だが、原稿頼んで誰々が難攻不落かといふと、はしなくも太宰治に無心を告発された大井の体験談によればまづ宇野千代、亀井勝一郎、小山祐士の三氏ださうな。何でも宇野女史は約束をしたやうなしないやうな、虚々実々、終ひにはとても書けさうもない事情にアベコベに同情させられ、亀井氏は柳に風の応対、どういふ所存か雲を掴むやうで、皆目手ごたへなし、小山氏に至つては井伏直系、全然歯がたたぬとは上には上があつたもの。 |
●解説
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北原武夫へ 井上友一郎
(前略) |
●解説
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南方からの私信 北原武夫 どうですか、坂口君。御元気のことと思ひますが、小生も仲々元気です。しかしここまで来てものの考へ方ものの行ひ方その他すべての点であんまり変らなすぎるのに少々驚いてゐます。人間の覚悟といふのも平時の日常茶飯事に於いて自力を以て作り上げておくものだといふことをしみじみ感じました。この分では小生など今銀座から帰つたやうな顔で日本の土を踏むでせう。こつちでは日本の本が読めないのが苦痛です。僕等がものを考へるのは日本語で考へてゐるのだといふことを実に痛感します。小説を書きはじめてみてそのことが一層よく分りました。それと僕のやうな人間は風景や珍らしい土地や変つた人間などをいくら見てもそれだけでは何のタシにもならないのでつまらんです。それと気候の関係で酒がのめません、すぐ飲むとグツタリしてしまふのです。まあゆつくり頑張るんですね。菱山は丈夫になりましたか。よろしく仰言つて下さい。くれぐれも御大事に。
坂口安吾様 北原武夫 |
●解説
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消息
▲丹羽 文雄氏 七月十五日公務にて東京出発、某方面に赴いた。 |
●解説
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消息
▼赤木 俊氏 アイリーン・パウア「中世紀の人々」を翻訳、大観堂より上梓した。 |
●解説
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大観堂出版通信
(前略) |
●解説
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消息
▼菊岡 久利氏 珊瑚座正月上演台本「富岡鉄斎」を執筆中。 |
●解説
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消息
▲尾崎 士郎氏 公務を終つて、この程無事帰京した。愈々健康の由。 |
●解説
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わが文學的交友録 菊岡久利 (前略)岡本潤は、僕と会って、三度ほど続けて坂口安吾の書くものをほめた。すると大阪の小野十三郎のところからハガキが来て、坂口安吾の書いたものをほめて来た。うれしかった。(後略)」 |
●解説
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消息
▲北原 武夫氏。病を得て近く帰国する由。 |
●解説
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私事 大井廣介 本年度の印象殆どナシ。主として去年の春から思ひたつた小説論の準備に忙殺されてゐた故であるが、但し野球はふんだんにみ、酒も飲みウスノロや探偵小説の犯人当てあひをやり、ことに坂口安吾を惨々まかした。毎日頑張つてゐたらとッくに片づいてゐた筈だが齷齪貯金家のやうにはどうもやれない。(中略)ひとの気苦労もしらず、坂口安吾、菊岡久利が続いてこの雑誌に私に関する與太記事を発表したのには大迷惑した。このご両人が揃つて頓狂で間抜け、おまけにいづれ劣らぬ大法螺吹きとはつゆ知らぬ読者は私を誤解するに違ひない。来年にはまづ編輯長にかけあつて、わが交友録を私にもやらしてもらひこのご両所の滑稽さをとくと披露したい。彼等は私の場合のやうに誇張曲筆しなくても愛嬌があり、ほんの一端を素朴に紹介するだけでも充分抱腹絶倒的奇ケツである。仕事の抱負としてはまづ懸案の長篇小説をかいてみる、チョンマゲ物である。アンゴ先生の感心するやうな、キユゥリ先生風情の及びもつかぬ傑作をかく心組である。他にはとんと何も考へておらぬ。」 |
●解説
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消息
▲尾崎士郎氏 箱根に静養中。 |
●解説
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文学について―最近の感想― 菱山修三
(前略) |
●解説
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現代文学寒中錬成記
秋のシーズンに堂々『中央公論』を軍門に降した『現代文学』野球部は、めずらしい寒中錬成を行つてゐる。 |
●解説
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消息
▲豊田三郎氏 北九州旅行中。 |
●解説
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消息
▲平野謙氏 月末名古屋伊勢方面に旅行した。 |
●解説
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消息
▲伊藤 整氏 世田谷区祖師ヶ谷一ノ五八二に転居した。 |
●解説
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読者の頁
(前略) |
●解説
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●解説
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消息
▲高見 順氏 神奈川県大船町山ノ内三三に転居した。 |
●解説
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消息
▲坂口 安吾氏 六月下旬より約二ヶ月の予定で新潟に帰省滞在する。 |
●解説
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消息
▲菱山 修三氏 八月末まで那須温泉に滞在す。 |
●解説
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消息
▲坂口 安吾氏 郷里より帰つた。 |
●解説
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●解説
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●解説
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